「土人」発言について

18日、沖縄県米軍訓練場のヘリパッド移設工事現場での反対派に対して、大阪府警のある警察官が「土人」という発言をしたことが問題になっています。
それに加えて、ツイッター上で派遣された大阪府警の警察官たちを労った松井一郎大阪知事が、20日午前、記者のインタビューに「(警察官が)言ったことは悪いし反省すべきだ」と述べ、「間違った発言をすると、その人を特定し、鬼畜生、獣のように叩くのは違うと思う」と主張しました。

まず、松井知事の派遣された警察官を労う発言は、私は特に問題はないと思います。
しかし、「土人」という言葉が出たことは、やはり問題であると思います。
改めてこの「土人」という言葉を調べてみると、辞書では、1889年から1952年の『言海』 までは差別的な語義は見られませんでした。
1955年の『広辞苑』で初めて「原始的生活をする土着の人種」が第二語義として記載されています。
第一語義として「原始的生活をしている蛮人」と差別的な表現が載せられたのは1973年の『広辞林』でした。
ネット辞書の『goo国語辞書』『デジタル大辞泉』では、「 1.その土地で生まれ育った人。土着の人。土地の人。
2.未開地域の原始的な生活をしている住民を侮蔑していった語」と記されています。
また、『Weblio辞書』では「①原住民などを軽侮していった語。②もとからその土地に住んでいる人。土着の人」と記されています。
「土人」は「土地の人」を第一語義とする辞書が多いですが、「土人」は新聞社などが使う共同通信社発行の『記者ハンドブック』では差別語、不快用語とされ、記事にするときは「先住民(族)」や「現地人」と表記するように示されています。

私の個人的なイメージですが、「土」には「原始的で未進化」という「否定的」なイメージがあります。
「土人」という言葉は、その原始的で未進化な「土」に接して生きている人々を指すので、ある意味、侮辱的な言葉であろうと思います。

もうこの言葉は死語だと思っていましたが、この言葉が出てときには驚きました。
皆さん、想像してみてください。
どんな状況・脈絡であっても、自分が「土人」 と呼ばれたとき、どう感じますか?。
私はイヤです。皆さんはどう思いますか?